2010/07/11



映画「ソウルパワー」を観てきました。

ジェイムス・ブラウンは「ショービス界で最も働く男」と言われ、一年間に350日ライブを行っていた時期があるらしいです。自己表現としての音楽というよりも仕事としての音楽、お金がもらえる音楽。ジェイムス・ブラウンは「自由を手に入れるためにはお金が必要だ」と言っていました。その言葉とショウでの圧倒的なパフォーマンスがリンクしているように見えました。

ミュージシャンや歌手は現在、アーティストという言葉で言い表されています。世の中のアーティストも「自己表現としての」だけでなく「お金を稼ぐための」ということを意識して活動していなければ社会に対して弱いと思います。

お金を意識しないまま上手く世の中に出て来られたとしても、周りのサポーターは「お金になる」と感じその人を世に送ったわけですから、結果的に活動の目的に違いが生まれ衝突します。アーティストはアーティストである以上お金を稼がなければならないのです。

①作品をつくる
②それを売る

現在ではこの2つを一緒に行うアーティストは珍しいです。アーティストは①をやればいいだけです。ジェイムス・ブラウンは自己プロデゥースに長けており、どちらも自分で行っていたようです。自ら②を行うからこそ①の作業は②を意識したものになったのかもしれない。

観た後にそんなことをいろいろ考えてしまいました。